Excel の XLOOKUP 関数を効果的に使用する方法を学びます。XLOOKUP は VLOOKUP と HLOOKUP の現代的な代替として、より柔軟で強力なデータ検索機能を提供します。

構文

=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り値の範囲, [見つからない場合], [一致モード], [検索モード])

• 検索値：検索する値（テキスト、数値、セル参照）
• 検索範囲：値を検索する場所（単一の列または行）
• 戻り値の範囲：値が見つかった時に返す値（複数の列/行可能）
• 見つからない場合：（オプション）一致するものがない場合に表示する値
• 一致モード：（オプション）一致方法：
  • 0：完全一致（デフォルト）
  • -1：完全一致または次に小さい項目
  • 1：完全一致または次に大きい項目
  • 2：ワイルドカード使用（* と ?）
• 検索モード：（オプション）検索方向：
  • 1：先頭から最後（デフォルト）
  • -1：最後から先頭
  • 2：バイナリ検索（昇順）
  • -2：バイナリ検索（降順）

例

1. 基本的な検索（社員IDで給与を検索）：
   =XLOOKUP(A2, 社員ID, 給与)

2. 複数列の戻り値（名前と部署を取得）：
   =XLOOKUP(A2, 社員ID, 名前部署列)

3. エラー処理付き（カスタムメッセージ）：
   =XLOOKUP(A2, 商品ID, 価格, “商品が見つかりません”)

4. 近似一致（次に高い価格を検索）：
   =XLOOKUP(100, 価格リスト, 商品名, “該当なし”, 1)

5. ワイルドカード検索（"アップル"で始まる項目を検索）：
   =XLOOKUP(“アップル*”, 商品名, 価格, “一致なし”, 2)

6. 逆方向検索（最後の出現を検索）：
   =XLOOKUP(検索値, データ範囲, 結果範囲, “見つかりません”, 0, -1)

高度なヒント

• 複数列の戻り値を使用
• エラー処理を常に含める
• 大規模データの最適化
• 双方向検索が可能
• 配列数式としても使用可能
• ネストした XLOOKUP で複雑な検索も可能

一般的なエラー

• #N/A：値が見つからない（見つからない場合のパラメータを使用して処理）
• #VALUE!：引数のデータ型が間違っている
• #REF!：式の参照が無効
• #SPILL!：戻り値の配列が既存のデータにブロックされている